①「2025年 JOLCOの市場動向調査」販売しました ②「2024年版 ファクタリング市場の現状と展望」~10兆円産業に向けて~を発刊しました(2024年7月)、市場規模を5.7兆円と推計 ③メタバースシリーズ第2弾「2024年版 生活密接型メタバースの将来展望」(金融/自治体)好評販売中

2025年 JOLCOマーケットの動向

JOLCOマーケット

2024年度の市場規模は5,441億円(出資金額)、159件(販売件数)と推計

2025年度は5,877億円を見込み、堅調推移を継続

  • 2024年度(2024年4月~2025年3月)のJOLCOマーケットの市場規模(出資金販売額ベース)を、前年度比で41.3%増の5,441億円、組成案件の販売件数を159件(同21.4%増)と推計した。
  • 投資家ニーズは依然として旺盛で、昨年度に比して新規の投資家も獲得できており、すそ野拡大が進んでいる。特に、為替動向を意識した時勢柄からか投資期間の短いコンテナ、中古案件のニーズが強い。また、トラック、ヘリコプター、航空機エンジンへの興味関心も高まってきており、異業種からの新規参入、既存リース会社等によるラインナップの強化も進みつつある。
  • 2025年度の市場規模は、本年度と同様に船舶とコンテナが市場を底上げし、対前年度比8.0%増の5,877億円、販売件数は同10.7%増の176件を見込む。

航空機2,535億円、船舶2,074億円、コンテナ832億円で各々対前年度比増

  • 航空機分野は、依然として一部にサプライチェーンの停滞は残っているものの、組成案件の引き合いが増えてきている。投資家ニーズの強い欧州のエアラインでの競争が激しく、前年度比17.6%増ではあったが出資金額は2,535億円となり、コロナ禍前の水準には達しなかった。
  • 船舶分野は、世界の海上荷動量も増加を続け、JOLCO組成の貨物船の種類も広がっている。中古船の組成・販売が主流で、出資金額は2,074億円(前年度比80.2%増)となり、初めて2,000億円を突破した。
  • コンテナ分野は扱う企業が少なく他の分野に比べ規模は小さい。2024年度は、比較的短期の投資となるコンテナへのJOLCO投資のニーズが一層強まり832億円(同52.9%増)となった。
  • 各々の分野で出資金額が増えたが、船舶、コンテナの出資金額の増加が著しかったため、従来よりも航空機の比率が低下した。結果、航空機は45.6%、船舶は38.1%、コンテナが15.3%であった。

2024年度のJOL+JOLCO市場は8,532億円に拡大、今後は1兆円も視野に

  • JOL市場(航空機)は、JOLCO市場(航空機、船舶、コンテナ)よりも早く2022年度にはコロナ禍前の水準を上回った。
  • 2024年度は、円安基調の中、投資家の投資決定に時間を要し販売時期がずれ込んだこと、顧客開拓が想定通りに進まなかったことなどから、前年度比3.5%減であった。
  • JOL +JOLCOの2024年度の合計市場規模は、8,532億円(前年度比21.0%増)と推計。2025年度以降はJOLCOよりもJOLの方が増加率が高くなることが見込まれ、数年後には1兆円規模が視野に入ってきた。

 


リサーチ要綱

〇対象:JOJCOを扱うリース会社、専業会社など約10社

〇期間:2025年3~4月

〇方法:専門研究員による対面取材

※JOLCOとは、一般的に航空機、船舶、コンテナ等を対象とした日本型オペレーティングリース(JOL)のうち購入選択権(Call Option)が航空会社などの賃借人に付与されたもので、匿名組合が金融機関からの借入金と複数の中小企業など(投資家)からの出資金で資金調達して航空機などを購入しリースするもの。投資家には、出資から生じる計画納税が可能となる延税効果のある金融商品である。

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-業界動向について解説を加えていますので、概要を把握するのに役立ちます-
•体裁:A4判、17ページ
•内容:

【マーケット動向】:直近1~2年の全体市場動向・背景、投資家動向、レッサー動向を記述。

 「JOLCOの出資金額(市場規模)」、「JOLCOの販売件数」のグラフを掲載

【分野別の動向】:航空機、船舶、コンテナ別に直近1~2年の市場動向、レッシーの動向、周辺環境の動向、投資対象動向などを記述。

 「分野別市場規模の推移(2019年度~2026年度予測」、「分野別構成比の推移(出資金額ベース)」、「分野別のポートフォリオの変化(販売件数ベース)」、「航空機(JOLCO)のボディ別(機数)構成比」、「航空機メーカーの年間受注数/引渡し数」、「世界の海上荷動量の推移」、「世界の新造船竣工量」、「主な上場エアライン等の純利益における地域別年平均成長率(2019年~2024年)」、他、グラフ掲載

【課題と展望】:業界動向、為替動向/日欧米長期金利/航空業界のサプライチェーン問題/トランプ関税/各社の人繰り

【JOLについて】:2024年度の市場動向及び市場規模、今後の市場規模予測等について記述。

 「JOLCO+JOLの個別出資金額」、「JOLCOとJOLの出資金額構成比」、「分野別の出資金額推移(JOL航空機、JOLCO航空機、船舶、コンテナ)」、「JOLCO+JOLの合計販売件数」、「航空機のJOLCO+JOLの出資金額構成比」、「航空機(JOL)のボディ別構成比」、「航空機(JOL)のストラクチャー別構成比」のグラフを掲載  ※JOLの数値は、JOLCOを扱う企業のみで推計しているため、業界全体の数値ではありません

分野別の動向及び市場の全体観、投資家のマインドと動向、リース会社等の動向、業界の課題と展望について、少し詳しく記述(9,300文字程度)

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